お祭りが好きで好きでたまらない方、次のお祭りまでの日数を数えている方いらっしゃいませ。

西日本地区のお祭り

西日本のお祭りでは、「太鼓台」といえば西の新居浜、「だんじり」といえば東の岸和田が両横綱で有名ですが、各地にはさまざまなお祭りがあります。.
迫力のあるお祭りを見物するのもテンションが上がって楽しいですが、やはり祭り男は地元の祭りに参加してこそ価値があると思います。
そこで当サイトでは皆さんが参加しているお祭りを紹介していきたいと思います。

 

 

乙島祭り

第一弾として小生が数十年欠かさず参加している岡山県倉敷市の「乙島祭り」をご紹介します。

 

乙島祭りは戸島神社の秋の例大祭で歴史は約700年以上があり、平成4年には倉敷市の重要無形民俗文化財に指定された。
毎年10月の最終土曜日・日曜日に行われていて日曜日の本宮では、午前4時には戸島神社の下に、各町内の大場物(千歳楽8台,御船3台,だんじり1台)が集合し約170段の石段を担いで上がります。(朝の宮入り)
全ての大場物が境内に集まるのは午前5時30分頃。御船3基(養父、城岡ノ辻、泉谷)が揃ってねる「三艘船」、続いて、奴踊り・鬼舞・獅子舞が奉納される。
その後、神輿に御霊移しが行われると、宮下りして(境内を出発して)、神輿、大場物が町内を練り回り、乙島中に太鼓と音頭の賑やかな音が響き渡る。巡行を終えて宮入りする(境内に帰る)のは、出発から12時間後の午後6時頃。境内に戻った神輿は御霊移しを行い、全ての大場物が境内に集まると、ふたたび「三艘船」が行われ、奴・鬼・獅子舞が奉納されてまつりは幕を閉じ、保存会会長、来賓(倉敷市市長)、青年団団長の挨拶のあと、万歳三唱で締め、神社から遠い順に宮下りして各町内に戻る。

 

参加町内(青年団主催の為、町会の事を「支部」と呼びます。)
・養父支部

文化5年(1808年)養父・城・渡里の協力で造船し、「八幡丸」と称していたが、安政2年(1855年)改造し「明神丸」と改めた。
明治17年大津波により流出したため、同20年再び新造し、「戸島丸」と改称した。
昭和62年10月、養父自治会の協力で新造され「第二戸島丸」と命名した。

 

 

・中山支部

文政3年(1820年)伊予国(愛媛県)から購入したもので、この地区で最も古い千歳楽である。
力車の雲板「浦島太郎」「おのえのじいばば」の彫刻は「左甚五郎」の作品を真似ており、室町時代の製作と伝えられている。この彫刻の美しさと平成9年に新調した布団締め「昇り龍」「下り龍」、水幕「追いかけ龍」は、金糸刺繍を施し豪華絢爛である。

 

・川崎支部

慶応4年(1868年)玉島丸山の千歳楽を雛形にして製作と現存の古文書に記され、以前にも御輿太鼓があったものと考えられる。
乙島唯一の「五枚布団」で、平成元年に新調白黒の房、鯉の滝昇りの布団締め、十二支の干支を施した水幕、土幕の「水島源平合戦」刺繍などが昔のイメージをそのまま残している。
雲板彫刻は「海女の玉取り」

 

・船堀支部

「布団締めの金縄」が特徴、この「金縄」は数百年前からの伝統を引き継いでいると言われ、力車の彫が深く、生き生きと浮び出、他に見ることのできない立派なものである。
平成19年に新調した水幕は蝶の羽ばたく姿が優雅
文政9年(1826年)以前に船堀の御輿太鼓が神輿の供まわりをしていたと戸島神社の古文書に記されている。

 

・高地支部

「昇り龍」「下り龍」「龍虎」の布団締めが施され、「波の瀬に千鳥が飛んで、鶴が羽ばたき舞い下りる図柄」の水幕が古い彫刻との調和もとれ、他に類を見ない美しさである。
天板の彫刻は「海女の玉取り」、雲板の彫刻は「松竹梅・千鳥・亀・鯉・蕪」
文政9年(1826年)以前に高地の御輿太鼓が神輿の供まわりをしていたと戸島神社の古文書に記されている。

 

・渡里支部

布団締めの前後は「牡丹に唐獅子・竹に虎」、左右は「昇り龍・下り龍」
水幕は純金で織り込んだ金糸の「牡丹に唐獅子」の刺繍を施して、大変華麗なものである。
雲板彫刻は「龍・虎」

 

 

 

 

・前新田支部

昭和11年香川県観音寺町で製作。
一刀彫の彫刻と布団締めが特徴。布団締めは、前後の額縁状の刺繍が特徴的
雲板彫刻は龍と竹に虎。天板彫刻は鶴。

 

 

 

 

 

・小高地支部

昭和11年香川県観音寺町で製作。
従来の彫刻中心から全体への調和をテーマに新しい技法を取り入れ、美しさとスマートさがより強調されるように造られた。
雲板彫刻は唐獅子牡丹。平成21年水幕、平成27年結びを新調。

 

 

 

・城岡ノ辻支部

昭和28年10月に船大工「加瀬野久二郎氏」によって建造された「八幡丸」
この御船は「船石船」をまねて造ったもので、欅・桧で出来ている。
旗は34本、水幕と調和してより美しく見せてくれる。

 

 

 

・北泉支部

昭和56年10月製作。
雲板彫刻は龍と竹に虎、天板彫刻は鶴。純金糸仕上げの見事な金房が特徴。
昭和63年、龍の布団締め、水幕、房。平成26年、獅子に鷹の布団締めを新調。

 

 

 

 

・泉谷支部

戸島神社の神輿は弘化2年(1845年)に京都で製作され、弘化3年(1846年)神輿は明神丸(泉谷)によって京都から淀川を船で下り、大阪より乙島に運ばれた。
その役目を無事に果たしたいう言い伝えにより、昭和55年10月にこの御船を造り泉谷の氏神様である荒神宮にあやかり「荒神丸」と命名した。

 

 

・畑支部

このだんじりは文政年間の御輿太鼓(現千歳楽)の原型を示すものと言われ、現在のだんじり(3代目)は昭和55年10月に製作された。
獅子舞は五穀豊穣、家内安全を祝うもので、意義ある踊りである。
昭和49年第23回青年協議会文化部大会において最優秀賞を受賞。岡山県代表として東京大会に出場し、武道館にて演舞、靖国神社社殿にて五段返し獅子舞奉納。

 


トップページ 太鼓台 だんじり サイトマップ お問い合わせ リンク